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大上正美先生傘寿記念 三国志論集

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大上正美先生傘寿記念 三国志論集

著者
三国志学会編
出版社
汲古書院
出版年月日
2023.09
価格
\8,800
ページ数
426
ISBN番号
9784762995774
説明
「2006年7月の発足以来、長らく三国志学会の副会長をつとめられた大上正美先生が、傘寿を迎えられました。本論集は、それを記念して、先生の人と学問にそれぞれの形で関わりを持ち、大きな刺激を受けた後学の者たちが、三国志に関わる論考を執筆して成りました。大上正美先生は、中国文学に広く通じられ、幾多のご研究がありますが、なかでも、三国時代の後期に現れた阮籍と嵆康に深く傾倒されました。京都大学に提出された学位論文に基づく『阮籍・嵆康の文学』、また昨年おまとめになられた『嵆康の方法文学としての「論」』には、先生の哲学的な文学論が収められています。先生は、自らの研究態度を「螺旋階段を降りていくよう」に思索を深めると譬えられ、「固有の他者」と対峙されることを通じて、議論を展開されています。その文章は難解をもって知られ、何度も読み返すことでその複雑な思想を理解できる喜びを読者に与えられます。」
(あとがきより)

目次:
諸葛亮の軍事思想(渡邉義浩)
曹氏兄弟と魏王朝(柳川順子)
阮籍「詠懐詩」における「自然」――『老子』における「自然」を通じて――(初海正明)
成公綏の「天地賦」について――魏晋における辞賦文学の側面から――(鈴木崇義)
何劭と張華――暮春をめぐる贈答詩――(牧角悦子)
沈約『宋書』における二人の文帝――劉義隆と曹丕――(稀代麻也子)
庾信の賦の時間表現と語り――「邛竹杖賦」の複数の語り手――(安藤信廣)
顔之推「稽聖賦」小考(山崎藍)
楽府題の「銅雀妓」「銅雀台」に関する一考察――銅雀の妓の悲しみを中心に――(矢嶋美都子)
関羽と報恩――『至治新刊全相平話三国志』の「滑栄路」をめぐって――(福山泰男)
明代の西湖における「洛神賦」――袁宏道の「西湖」其一をめぐって――(大村和人)
張頴傑氏所蔵『三国英雄志伝』について(中川諭)
『三国志演義』の曹操――その尽きせぬ魅力――(下定雅弘)
奈良時代前期の日本文学における中国六朝文学の受容――「型」の意識を中心に――(李満紅)
漢字世界のなかの『源氏物語』注釈(吉森佳奈子)
大上正美先生略年譜・著作目録