日本
地域社会論再考 明清史論集2(研文選書)
日本
地域社会論再考 明清史論集2(研文選書)
- 出版社
- 研文出版
- 出版年月日
- 2020.12
- 価格
- \3,080
- ページ数
- 348
- ISBN番号
- 9784876363407
- 説明
- 市場と貨幣・国家と社会秩序・驚く歴史家、驚く読者の三部構成で、市場論と暴力論を中心にまとめる。
<目次>
Ⅰ市場と貨幣
市場と社会秩序 市場観の新展開/多様な市場経済/市場と社会統合
清代中国の経世論における貨幣と社会 貨幣史研究と社会秩序論/清初の銀荒と経世論/道光年間の銀荒と経世論
土地を売ること、人を売ること―「所有」をめぐる比較の試み 考察の範囲と方法/清代中国の所有観念/所有権の基礎づけ/所有における自由と不自由
Ⅱ国家と社会秩序
「市民社会」論と中国 中国社会の「自由」さをめぐって/「郷団」と近代国家/共同体からの解放
中国における暴力と秩序―前近代の視点から
中国前近代の「暴力」問題 欧米の中国反乱研究/農民反乱と抗租・抗糧/地方社会のなかの暴力
「暴力と秩序」をめぐる諸問題 国家秩序と民間の暴力/「敵―味方」認識の問題/公墳と暴力
明末清初における暴力と正義の問題 民衆の暴力/君子の殉難
動乱と自治―日中歴史イメージの交錯
三浦周行の見た辛亥革命後の中国 「国史上より観たる支那の動乱」/「戦国時代の国民議会」
動乱と社会集団―中国社会論の底流 動乱と自治/平民の結合/集団形成と全体秩序
「中国」の擡頭―明末の文章書式に見る国家意識の一側面 明清時代における「擡頭」規定/「中国の擡頭」に関する規定の不存在/『歴代宝案』と題・行稿―朝貢関係の文脈と対外抗争の文脈/明末書籍のなかの「中国の擡頭」/「中国」の擡頭と明末の国家意識
清朝皇帝の江南巡幸 清朝の中国征服/名君康熙帝/康熙帝の江南巡幸
Ⅲ驚く歴史家、驚く読者
驚く歴史家、驚く読者―加藤博『アブー・スィネータ村の醜聞』を読んで/比喩と「中国社会論」/妖僧大汕と広東の文人たち/上海の城隍廟/結婚しない同盟―広東製糸女工の人生設計/もう一つの「(歴)史学研究会」
