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北朝鮮帰国事業と国際共産主義運動 史料が明らかにする真実

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北朝鮮帰国事業と国際共産主義運動 史料が明らかにする真実

著者
川島高峰
出版社
現代人文社
出版年月日
2024.03
価格
\7,700
ページ数
586
ISBN番号
9784877987466
説明
 戦後 、北朝鮮に帰国した在日朝鮮人の苦境が伝えられる。彼らの帰国を促した「北朝鮮帰国事業」 とは、何だったのか。当初「北朝鮮に残留していた日本人の帰還」を求めて始められた交渉を 、朝鮮戦争終結前後から始 まった 「平和攻勢」とい う国際共産主義運動が、在日朝鮮人の北朝鮮帰国事業へ巧みに転換していっ た、というのが、史料が物語る真相である。
 帰国事業についてはこれまで実施に至るまでの全体像が正確に語られてきたことはなく 、左右両翼 の何れかに立場を置く論者によるイデオロギ ーの代理戦争のようなことが行われていた。この冷戦的 な対立が帰国事業の真相に蓋をしてしまった。
 著者は 、この蓋をあけるべく、「赤十字国際委員会ジュネーヴ本部アーカイヴス」「国連難民高等弁 務官事務所ジュネーヴ本部ア ーカイヴス」 「米国国立公文書館収蔵・極東国際軍事裁判 (東京裁判)押 収文書」 「外務省・機密指定解除文書」等の史料を渉猟。30 年にもわたる研究の成果。