日本
仲介する日本 ロシアから中国への文化横断とリレー翻訳
日本
仲介する日本 ロシアから中国への文化横断とリレー翻訳
- 出版社
- 文学通信
- 出版年月日
- 2025.09
- 価格
- \3,960
- ページ数
- 368
- ISBN番号
- 9784867660966
- 説明
- 近代におけるロシア・日本・中国の文化的リレーを読み解く、世界文学研究の最前線!
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、中国の文人たちは日本を仲介者としてロシア文学・文化を翻訳・受容し、それぞれの「モダニティ(近代)」を築いていったが、それはどのように行われていたのか。初めて包括的に解き明かす。
ロシアの恋愛小説、ニヒリズムやヒューマニズムといった思想が、日本語訳を経て中国に伝わる過程で、翻訳者はどのような課題や選択に直面したか。ロシア・日本・中国の文学的・文化的概念の変容を丹念に追う。
3言語(ロシア語・日本語・中国語)の一次資料を駆使し、日中露の文学と文化の三角関係を立体的に描き出すことで、従来の「発信―受容」の二項対立を超えた、新たな文化横断のダイナミズムが提示される。
【本書のポイント】
・中国が日本を経由してロシア文学・文化を受容した過程を、3か国の一次資料に基づいて仔細に分析する。
・2国間ではなく3国間の文化交流に焦点を当て、言語と国境を越えて形成された日中露の近代の姿を描出する。
・従来軽視されがちだった「重訳/リレー翻訳」を、文化的媒介として再評価し、その意義を明らかにする。
